2010-12-18

NPO Management


今日、NPO法人キーパーソン21では年内最後の理事会が開催された。現在、僕は経営戦略担当理事という立場でFY2011-2013の中期事業計画の最終化を進めさせて頂いている。まだまだラスト1マイルの詰めが求められるところではあるが、各担当理事のみなさんのアイデアを集約しつつ、中期の方向性を決める上で非常にいい議論になってきていると思う。何より各部門の責任者である理事が全員で事業の方向性や具体的な数値目標を共有する場が生まれてきていることが、今年全員で達成した小さいながらも大きな前進である。

2010年現在、日本のNPO総数も4万団体を超えているようだが、僕が過去10年程にわたって様々なNPOを見てきた感覚からすると、戦略的に中期事業計画を策定した上でしっかり単年度事業計画に落とし込めている団体は非常に少ないように思う。というのも、そもそも事業としての体を為していない、単年度の方針を考えるだけで手一杯、経営の実務に明るい人材が組織にいない…といったケースが殆どだからである。したがって、NPOには非常に強い信念と行動力をもっている方々が集まっているのに、戦略的な事業経営基盤が脆弱なためにエネルギーが空回りという事例が多く発生しているように見受けられる。

その観点において、経営スキルをもつ人材がもっとNPO分野に入ってくるようになるとバランスがとれる見込みがあると思うのだが、まだまだ発展途上にあると言える。実際、特定非営利活動促進法が成立して10年以上も経つにも関わらず、経営のプロフェッショナルとして活躍する友人たちと話をしても、大半が「NPO=ボランティア団体」という認識を未だに強くもっていることからも実態が伺える。しかし、きちんと話をして伝えると、NPO活動に非常に興味をもち始める面々も多いことから、経営の実務に明るい人材をNPO分野に繋ぐことのポテンシャルは確かに感じるのである。

僕が今、経営戦略担当理事として中期事業計画を策定する任に当たらせて頂いている上で、戦略コンサルティングファームの現場最前線で習得したスキルはそのまま活きている。勿論、NPOは企業とは異なる組織体のため、その特性を踏まえて事業戦略を立てなければならないのだが、理念に基づく事業展開を戦略的に考えて経営計画に落とし込む作業工程はグローバルカンパニーの事業戦略策定で進めていたものと基本は同じ。むしろ、理念の具現化と売上・利益の確保のバランスを考えて計画を策定するというのは面白い!是非、そんな魅力も自分なりにお伝えしていけたらと思っている。