2011-06-07

JFN: 武田徹さんとの対談


東日本大震災から間もなく3ヶ月が経とうとしているが、未だに収束していない問題は多岐にわたっている。その中でも今回の原発事故が社会に投げかける論点は深く重い。その原発問題を掘り下げるべく、今日の午後は、今月後半に2週にわたって全国30のFM局で放送するJFN『ON THE WAY ジャーナル WEEKEND』の対談パーソナリティとして番組を収録した。今回のゲストは、ジャーナリスト/評論家としてご活躍の武田徹さん。先月、中公新書ラクレから出版された『私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版「核」論』が大きな注目を集め、今月には講談社新書から『原発報道とメディア』を出版される。武田さんは、2003年から東京大学先端科学技術研究センター特任教授としてジャーナリスト養成コースを担当、2007年からは恵泉女学園大学人文学部教授を務め、教育者の立場としても活躍されている。

今回の対談で強く印象に残っているのは、“自分自身の考え方を相対的に捉える”という視点である。原発事故に関しても様々な角度から様々な意見が飛び交っており、気がつくとスイシン派とハンタイ派という二項対立の構造に陥っている場合が散見される。ややもするとその土台における議論に乗っかってしまいがちだが、それでは対立構造を超えた一歩先の議論が生まれない。そんなときこそ、敢えて自分の考え方と異なるスタンスにも身を置いてみる。すると、別の考え方にも一理あることが分かってきたり、逆に、自分の考え方の妥当性を検証できたりする。結果として、議論の前提条件が浮き彫りとなり、単なる○×論ではなく、社会を取り巻く様々な変数を加味しながら現実的な方向性を模索する道も拓けてくるかもしれない。