青葉区まちづくりシナリオ提案@東京大学


東京大学の都市持続再生学チーム(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)で、郊外都市としての横浜市青葉区まちづくり提案シナリオを本郷キャンパスで発表。当プロジェクトは青葉区との連携で実現したもので、4チームに分かれて約1ヶ月の短期集中検討を行い、それぞれのまちづくりシナリオを構築した。各チームは当該まちづくり分野に専門知見をもつ実務家メンバーで構成され、交通・住宅・緑地・公園・環境など様々な専門的見地からのディスカッションを経て初期的なシナリオを導出。自身は主として戦略・経営のファンクションで参画し、メンバーで議論しながら現状分析・コンセプト設計・シナリオ策定・実現性検討などを進めてきた。短期集中ながらも各チームで初期的な提案内容がまとまり、本日のチーム別プレゼンテーションに漕ぎ着けた次第である。

各チームの検討シナリオには、味わい深い着眼点が内包されていた。我々のチームが提案したコンセプトは、「良縁まちづくり構想」。少子高齢化が進展する社会構造の中で住民同士の相互扶助が重要になることを意識したもので、人と人の良縁的な関係性をデザインするという着眼点を取り入れた。この観点から設計した2つのシナリオが、「Twitter型まちづくり」と「Facebook型まちづくり」。すなわち、「興味関心で人と緩く繋がる青葉区」と「生活エリアで人と深く繋がる青葉区」という切り口。それぞれを実現するために、交通・住宅・緑地・公園・産業 etcを深堀して、実現に向けたロードマップに落とし込んだ。無論、初期的検討にとどまる段階だが、少子高齢化が進展する課題先進国・日本のまちづくりとして、今回の切り口での郊外都市検討は更なる詳細化を進める価値が見出された。