炎の1週間タイプログラム完了!


Learning Across Bordersによるスタディープログラム "Thai Civil Society Program 2011" がコンプリートを迎えた。ディレクターのドワイト・クラークさんの引率のもと、タイをフィールドに Civil Society ベースの取組を体感的に学ぶ1週間のショートプログラムは、日本とミャンマーから参加してくれた20名弱の学生それぞれの積極的な貢献によって相互を高め合う場に昇華した。どのセッションでも質問が途切れること無く、グループ内のディスカッション・アジェンダは非常に多岐に及んだ。また、全員の共通言語としての英語によるコミュニケーションの徹底が実現されたことも印象深い。自身はファカルティとして参画している身ではあるものの、参加者のみんなから学ぶことのほうが遥かに多く、貴重な1週間をともに創り上げてくれた全員に御礼申し上げたい。

昨年新設された当プログラムの現場随行は自身も初めてで、日本で地域コミュニティづくりのプロジェクトを推進している立場としては、実に興味深い事例のオンパレードに多くの示唆を得たように思う。イノベーションモデル、人材育成システム、住民エンロールメント…。国の文化に紐づく独自の視点はあるものの、国を越えて汎用的に応用できる視点も多々散見された。ただ、今回の学びを端的に表現するならば、「社会の構造的課題を解決していくためには、創造的且つ戦略的に取り組んでいく必要があると再確認したこと」と言える。そして、解決手法には様々なアプローチがあり、正解はない。だからこそ、おもしろい。そのようなワクワク感が改めて自分の中に沸き上がってくる1週間となった。

2年前の2010年より、自分は12年余にわたって習得してきたスキルを統合する形で、構想の実現に向けて動き出している。経営xメディアx教育の3領域における30種を超える専門職の経験は、プロジェクトデザイナー/コミュニケーションデザイナー/教育デザイナーの3つに集約され、地域コミュニティのポテンシャルを引き出すソーシャルデザインワークに応用されつつある。当初想定に近い形に集約されてきているのだが、殆ど前例のない職能&活動スタイルのために周囲の理解を得るのはなかなか難しい。しかしながら、今回、タイの活動家たちと意見交換をするなかで、前例のない課題を解決するには前例のないアプローチになるのは至極当然なのだと再確認する形となった。ワクワクしながら実践あるのみ。Just do it!!